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「風評被害」の使い方を間違っている人が多すぎる件
2011年4月22日
ありもしない原因や情報、尾ひれが足されて誇大された情報、誤報、噂話などが多くの人たちに伝えられて被害を
受けた……。それは風評被害といって間違いはない。東日本大震災で発生した福島第一原子力発電所の放射能
漏れ事故では、被災地の野菜や魚などが売れず、風評被害で困っている人たちがいるという。
しかし、正しい情報を得ておきながら、多くの人たちが自己判断して野菜や魚を買わなくなるのは、風評被害とは
言わない。出荷制限がされた野菜や魚があるとして、その産地の他の野菜や魚を購入するのを不安に思うのは、
人として当然出てくる感情のひとつであり、自己判断して買い控えをしているにすぎないからだ。
そのあたりは「大丈夫って言われているのに神経質だな」や「食べてもただちに健康被害はないのに」というレベル
の話になる。安全と言われながら不安に思って念のため買わない行為は風評被害とはいわないのだ。
とはいえ、これは農家や漁師を責めるものではない。農家や漁師の人たちの苦悩は国民に非常によく伝わって
おり、「むしろその産地のものを買いたい」という人たちまで出てきている。農家や漁師の人たちは風評被害という
より、放射能汚染による実害を受けているというほうが正しい。
これは言葉の使い方の問題であり、そのあたりを慎重にしていかないとさらに悪い状況になっていく可能性がある。
汚染もされていないし出荷制限も出ていないのに「〇〇の野菜は汚染されている!」や「〇〇の魚は高濃度放射線
が出ている」という情報が流れて売れなくなってしまったのであれば風評被害だが、事実をもとに国民ひとりひとり
が自分で考え、買うものと買わないものを分けるのは風評被害ではない。
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