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都知事選ラストサンデーの三日。現職の石原慎太郎さん（７８）が告示後初めて、朝のテレビ番組に候補者として出演し、
ワタミ創業者の渡辺美樹さん（５１）、前宮崎県知事の東国原英夫さん（５３）、前参院議員の小池晃さん（５０）との討論が
実現した。各候補は十日の投開票日までの時間を惜しむように街に繰り出した。
渡辺さんは渋谷駅前へ。若者向けに普段より分かりやすい言葉で「知事の給料は一円もいらない」と訴えると、若者から
「へー」と驚きの声が。「二十代のみんなの一票で東京は変わる」と呼び掛けた。
石原さんは、討論会の後、「救国祈願」に靖国神社と明治神宮、日枝神社を続けて参拝。「神に守ってもらわなきゃ、日本
はなかなか立ち上がるの大変だよ」と話した。
ドクター・中松さん（８２）は、買い物客などが行き交う銀座から新宿へ遊説した。行く先々で写真を撮られる人気ぶりに「いい
ですね」と満足そうだった。
東国原さんは秋葉原や池袋で、若者の投票率の低さを指摘し「あなたたちが明日の東京を決める」と投票を促した。五輪招致
の基金四千億円をクリーンエネルギー推進に充てる政策などを書いた新しいビラを配布、現職との対決姿勢を強調した。
小池さんは、昼下がりの新宿駅前でマイクを握ったが、演説後に「人出がいつもより少ないな」とポツリ。景気冷え込みが懸念
されるとし「税金の使い方を変えて雇用を増やすなど、景気対策も打ち出す」と話した。
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