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被災地を訪れて考えたこと
アゴラ 4月3日(日)14時40分配信
このたびの地震でたくさんの方が被害に遭われた。そんな折、宮城県で復興のお手伝いをしようと思い立った。2007年7月の中越沖地震以来だ。
知人の技術者に声をかけ、実際に車を走らせると、現地は案外近かった。ガソリンと水を届け、ボランティアセンターのコーディネーションで、民家の修繕を行った。
今回の震災では、センターが機能していたのが救いだった。もちろん、助けに行った者が二次災害などに遭っては元も子もないので、
雨漏りの修理をしたり、ドア枠の建付けを見たりといった地味な作業が中心だった。津波の被害に愕然としたが、現地の方々は気丈に、秩序を保って生活されていた。
もちろん火事場泥棒のような不届き者もいないことはないが、全体的に相互扶助によって地域が支えられていた。
3月11日に起こった地震と津波とそれにともなう原発の事故について、専門家でない私が言えることは少ない。
ただ、ひとつだけ言いたいことは、この被害に見舞われた方々の姿がひじょうに美しかったことだ。災害救助のためのボランティアや募金も、素早く集まった。
被災者の情報をネットに載せる仕組みも迅速にできた。マスコミの報道よりも、ツイッターやウェブサイトに表れた、
節度を保ちつつ混乱した状況に対応しようとする姿には、純粋に感動した。日本にソーシャル・キャピタルが息づいていた証拠だろう。
自分の利益だけでなく、他者の利益も考えなければ社会が成り立たない。困ったときはお互いさまだ。私たちは助け合わなくてはならない。
(略)
URLリンク(zasshi.news.yahoo.co.jp)