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東京電力は31日、福島第1原発2号機タービン建屋外の「トレンチ」と呼ばれる立て坑内の汚染水から、
1立方センチ当たり1166万ベクレルの放射性物質が検出されたと発表した。
運転中の原子炉内の水の約4万倍に当たる高濃度の汚染水が建屋外に漏れ出ていることになる。
内訳は、ヨウ素131が690万ベクレル、セシウム134が200万ベクレルなど。
同原発の南放水口(1~4号機用)近くでは海水から高濃度の放射性物質が検出されており、
東電は「トレンチの汚染水との関連性は否定できない」としている。
また東電は、1~6号機のタービン建屋脇の地下水(地下約15メートルから採取)の分析結果も初めて公表した。
4号機は建屋周辺にがれきが多く調査できなかったが、最も高かったのは1号機で、
ヨウ素131が1立方センチ当たり430ベクレルと、運転中の原子炉内並みの強さだった。
それ以外の地下水からも、放射能はやや低いが核燃料由来とみられる放射性物質が見つかった。
5、6号機は現在、核燃料が制御可能な「冷温停止状態」にある。
地下水から検出されたことについて東電は、他号機の水素爆発などで放出された放射性物質が降下し、
地下にしみ込んだとみている。
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