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九州電力:玄海2、3号機 5月に発電再開
九州電力は30日、定期検査中の玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)2、3号機について、発電再開は
最も早くて5月にずれ込む見通しを明らかにした。原発の津波対策が原子力安全・保安院のガイドラインに
ほぼ沿っていたため、めどが立ったという。「発電再開の見通しが立たない」として懸念されていた夏場の
計画停電は回避されそうだ。
眞部利應社長が11年度電力供給計画についての会見で明らかにした。玄海、川内(鹿児島県薩摩川内市)の
両原発の津波対策に約400億円をかけ、非常用電源車や冷却水確保のための移動式ポンプの配備などに
取り組む。安全対策を施した上で、国の審査に地元との調整が必要となる。「順調にいって1カ月程度の遅れと
なるのではないか」と述べた。
発電再開は当初、2号機は今月下旬、3号機は4月上旬の予定だった。しかし、福島原発の事故が安定に向かわず、
地元自治体などから不安の声が上がり、24日に当面の延期を決定。5月上旬に定期検査に入る川内原発1号機を含め、
最大で3基が同時停止することから、計画停電の可能性を示唆していた。
再開には地元の理解をどう得るかが最大の課題。眞部社長は「最大公約数の国民のお考えを全体的に判断して
踏み切りたい。安全への信頼感をどうつなぎ留めるかだ」と話し、立地の玄海町や薩摩川内市だけでなく、隣接県や
自治体とも協議する方針を示した
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