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スレタイ 【サンキュー加須】福島県避難民 さいたまスーパーアリーナから廃校へ
双葉町避難民 加須の廃校へ
福島第一原発の事故を受け、さいたまスーパーアリーナ(さいたま市中央区)に役場ごと集団避難していた
福島県双葉町の町民約千三百六十人が三十日午後、新たな避難先となる埼玉県加須(かぞ)市の旧騎西高
校への引っ越しを始める=写真、淡路久喜撮影。第一陣は約五百人で、バス六台が二往復して新天地へ再
移転する。
旧騎西高は二〇〇八年に廃校となった。町のコミュニティーを維持するためまとまって暮らしたいという井
戸川克隆町長の意を受けて、埼玉県が紹介した。
受け入れる加須市は全事務職員約六百人で「双葉町支援対策本部」をつくり、教育や職業あっせん、医療
対策など生活全般の支援準備に奔走。市職員やボランティアが教室などに畳約千八百枚を敷き、カーテン
やストーブを入れるなど、受け入れ準備を整えた。
居住場所は普通教室に二十二人、美術室に三十五人など、段ボールによる間仕切りを行い、集団での避
難生活が続く。体育館などの風呂は使えるが、多人数のため毎日入るのは困難だ。洗濯機は五台しかなく、
生活環境の課題は多い。
双葉町役場は旧学校事務室に置き、町長室は旧校長室を充てる。加須市は支援のため、校舎に職員を二
十四時間態勢で常駐させる。
出発を控えた町民らは、朝から段ボールの片付けや荷物の整理など、引っ越し準備に追われた。同町の会
社員加藤仁市さん(57)は「いつか古里に戻る日のために、次の場所ではなんとか働き口を見つけて、何とか
生活していきたい」と話した。
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