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福島県民、1歳、4歳、6歳の子供をポリ袋に包んで避難
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「被曝させぬ」孫をポリ袋に包み避難 原発30キロ圏内
東日本大震災で県外に避難する人の多くは、事故が起きた福島第一原子力発電所の周辺
住民らだ。身の回りの品もほとんど持たずに住まいを離れた人たちは、先の見えない不安
の中にいる。
原発20~30キロ圏内の屋内退避区域に住む、福島県南相馬市の郵便局非常勤職員、
清水正人さん(60)は、家族9人で青森県八戸市の海上自衛隊第2航空群司令部の体育
館に避難した。原発の事故が明らかになったあと、周囲の住民たちは次々と避難した。食
料も尽きかける中、知人の助言で避難を決めた。
「ちょっとだけ我慢して」―。家を出るとき、車に乗るまでの間、1歳、4歳、6歳
の3人の孫をポリ袋で完全に包んだ。「絶対に孫は被曝(ひばく)させたくなかった」