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リビアのカダフィ政権による市民への攻撃を阻止するため、軍事攻撃に踏み切ったフランスやアメリカなどの
欧米諸国は「１９日の攻撃は第一段階だ」と強調し、リビアの空軍力や防空能力をそぐための攻撃を続けていくものとみられます。
欧米諸国は、カダフィ政権による市民への攻撃を阻止するという国連安全保障理事会の決議を受けて１９日、
リビアへの軍事攻撃に踏み切り、フランス軍の戦闘機が、反政府勢力が拠点としているベンガジ近郊に
迫っていたリビア軍の軍用車両を攻撃したほか、アメリカ軍とイギリス軍も地中海に展開した艦艇から、
あわせて１１２発の巡航ミサイル「トマホーク」を発射し、首都トリポリ周辺などにある軍の防空施設など
２０か所以上を攻撃しました。この攻撃のあと、リビアの国営テレビは多くの人が手当てを受けている病院の
映像を放送し、欧米側の攻撃によって４８人が死亡、１５０人がけがをしたと伝えています。こうしたなか、
１９日に行われた攻撃について、アメリカ海軍の幹部は「第一段階にすぎない」と強調しました。また、
フランスのジュペ外相は「軍事作戦はカダフィ大佐が市民への攻撃をやめるまで数日間にわたって続く」と述べました。
フランスは、さらに空母シャルル・ドゴールをリビア沖に派遣することにしており、軍事的圧力を強めています。
欧米諸国側は、リビア軍による市民などへの攻撃を阻止するとともに、飛行禁止空域での監視飛行に備え、
地対空ミサイルの基地や空軍基地への攻撃など、リビアの空軍力や防空能力をそぐための軍事作戦を
続けていくものとみられます。これに対し、カダフィ大佐は日本時間の２０日午後６時すぎ、国営テレビを通じて
「われわれは長期戦に備えている。すべての国民が武器を取って国を守り、必ず勝利する」と述べ、改めて徹底抗戦の構えを示しました。
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