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3号機も建屋爆発の恐れ=炉心溶融の可能性、冷却に全力-福島第1原発
時事通信 3月14日(月)0時39分配信
福島第1原発では1号機に続き、3号機も非常用炉心冷却装置が動かなくなり、東京電力は13日朝、経済産業省原子
力安全・保安院に通報した。保安院は同日、3号機も1号機と同様に、
原子炉建屋に水素がたまり、爆発する可能性が生じたことを明らかにした。原子炉格納容器に損傷の恐れはなく、半
径20キロ以内の住民避難指示範囲を拡大する必要はないという。3号機について、保安院は1号機と同様に
炉心溶融が起きていてもおかしくないとの見方を示した。
東電は3号機の炉内圧力を下げるため、13日午前9時20分ごろ、微量の放射性物質を含む蒸気を格納容器から外
に放出する弁を開放。消火用配管から真水に続いて海水を注入し、冷却に全力を挙げた。核分裂反応を抑えるホウ酸水も加えた。
しかし、冷却水の水位は低く、燃料棒上部が露出。敷地内では同日午後1時52分、1時間当たり1557.5マイクロシーベ
ルトと、放射線量が東日本大震災発生後の最大値となった。
冷却水の水位計は1号機が約1.7メートル、3号機が2.2メートル、燃料棒が露出していることを示しているが、炉内や
格納容器内の圧力は安定しているという。
3号機では昨年9月から、ウランにプルトニウムを混合するMOX燃料を一部に導入したが、東電によると悪影響はない
。燃料棒が露出して高温になると、被覆管素材のジルコニウムと水が反応して水素が発生。原子炉建屋に漏れると
空気中の酸素と反応して爆発するという。
保安院は国内初の炉心溶融が起きた可能性が高い1号機について、「海水とホウ酸水注入により当面の安全性が確
保された」としている。東電は2号機も圧力を低下させるため、格納容器の弁を開き、今後海水を注入する準備を始めた。
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