11/09/05 02:03:39.73
合格発表を見るために本郷三丁目の駅で降りた。
周りの人の群れについていくと赤門が見えてくる。
あれはZ会だろうか。
何かのインタビューを赤門の前で収録しているのが見える。
赤門くぐって中に入りしばらくすると大きな掲示板があるのに気付いた。
緊張のあまり周りの雑踏が何をしているのかは見えないし聞こえない。
とにかく人が多い。
だんだん近づいてくる掲示板の上を見上げると手前から文一文二…と続き一番奥は理三の掲示であることに気づく。
自分は文一を受けたのでドキドキしながら番号が見えるところまで近づく。
…そして受験番号を確認すると…ない。
明らかに自分の番号が飛ばされ、隣の番号のやつが書かれている。
突然あたりの物音がはっきり聞こえてくる。
周りにはブラスバンドの音楽が鳴り響き、胴上げされている人の姿も見える。
サークルの勧誘もこんなにしてたのか。
この時「そうか自分は東大に落ちたのだ」とはっきり分かった。
あたりの風景がまたぼやける。よし駅に戻ろう。
分かってはいたが辛い挫折だった。
一生懸命頑張ってきたことが報われないなんて…。
…しかし不思議と落胆はしなかった。
なぜなら慶應義塾に滑り止めで受かっていたからである。
そう俺には4月から通う大学がある。
そう思うと希望が湧いてきた。
そして○○は20XX年4月に晴れて塾生となったのであった。
(終わり)
この番組は東大コンプの皆様の提供でお送りしました。