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◆福岡市で大型合同企業説明会 就職活動「短期決戦」で不安
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２０１３年春卒業予定の大学生などを対象にしたリクルート（東京）主催の
合同企業説明会が１０日、福岡市中央区のヤフードームで始まった。
企業の採用活動は例年、１０月ごろ本格化していたが、経団連の倫理憲章
見直しに伴い、今年は２カ月遅れの１２月スタートに。世界的な金融不安や
東日本大震災など経済の先行きは不透明。企業と学生双方が採用・就職活動
期間の短縮による“短期決戦”をにらみ、朝早くから熱気を漂わせた。
主催者によると、企業側はこの日、昨年よりも４９社多い延べ２４２社が参加。
「企業にとってアピール期間が短くなったことも一因」とみる。学生は昨年
とほぼ同じ約１万３５００人の参加を見込んでいるが「スタート時点では、
今年の方が多い」という。
説明会が始まる１時間前に会場にやってきた大分県日田市出身の高知大３年生（２２）
は「朝早くからこんなにたくさん人がいて、焦りが大きくなった」と不安そう。
「企業分析などをする期間は短くなったけど、できるだけ多くの企業説明会に参加したい」
と表情を引き締めた。
金融機関への就職を目指している福岡大３年の男子学生（２３）も「まだ就職が決まって
いない先輩も多く、自分もいつ内定をもらえるか不安は大きい。粘り強く活動していきたい」。
日本経済大３年の男子学生（２１）は「今年は大震災もあって経済の先行きが見通しにくい。
自分たちの就職活動にどんな影響がでるのか心配」と話した。
国によると、来春卒業する九州・沖縄地区の大学生の就職内定率は５２・６％（１０月１日現在）。
前年同期に比べやや改善したとはいえ、学生にとって「氷河期」は続いている。
＝2011/12/10 西日本新聞＝