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WSJ「落ちぶれた日本にとって今回の地震は目を覚ますきっかけになる」
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晴れた春の日の午後、日本を襲った大地震は、国際的な影響力を失っただけでなく国内でも混乱を極めるこの国に最悪の悲劇をもたらした。
政界の内輪もめ、台頭する中国、長引く景気の停滞によって、日本国民のプライドは地に落ちている。そこに大地震が追い打ちをかけた。
地震の2、3時間前、菅直人首相は過去2年間に辞任する5人目の首相になるとみられていた。原因は、またしても政治献金をめぐるスキャンダルだ。
相撲の八百長、優等生のカンニング、検察官の証拠ねつ造など、日本は次々と襲うスキャンダルに翻弄(ほんろう)されている。先日は前原誠司外相が政治献金問題で辞任した。
だが、こうした中で起きたこの地震は、日本を一つにまとめる触媒になる可能性がある。菅首相が青い防災服で臨んだ記者会見では、後ろに角付き合わせていた閣僚らが並んでいた。
また自民党の谷垣禎一総裁ら野党指導者は、災害対策に集中するため2011年度予算案の早期成立に向け国会運営で協力する方針を決めた。
この結束がいつまで続くかは、わからない。またこれだけの大災害が低迷する日本経済をさらに悪化させる可能性もある。
これから何日も、いや何週間、何カ月と、日本は被害の規模を見極めるという重い仕事が待っている。住宅、道路だけでなく多くの人々の生活の再建が必要になる。
だが、すでに多くのものを失ったこの国は、甚大な損失にもかかわらず、見失っていたものをこの災害によって再び見い出せるかもしれない。
記者: Mariko Sanchanta