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新型車両投入で食パン列車が引退 引退後は広島行きとはならず廃車に
ＪＲ北陸線：「食パン列車」１１日に引退 寝台列車の痕跡、惜しむファン ／新潟
その形から「食パン列車」の愛称で親しまれてきたＪＲ北陸線の４１９系車両が１１日を最後に引退するのを前に、
発着点の直江津駅（上越市）では、鉄道ファンらがその雄姿をカメラに収め、別れを惜しんでいる。
ＪＲ西日本金沢支社によると、４１９系は敦賀（福井県）－直江津駅間で普通列車として使われている。
１９６０年代後半に５８３系としてデビューし、東海道や山陽線などで寝台特急列車として使われた。
その後、寝台列車の廃止が進み、普通列車用に改造され、８５年から北陸線に導入された。
前後が絶壁の平面で、上部は丸みを帯びている形状から「食パン列車」の愛称がついたとされる。
車内も天井が高く、寝台が収納された状態で残されている。乗降口のドアは折りたたみ式で、
車両中央部には横長の窓ガラスがはめ込まれている。
直江津駅のホームで４１９系を撮影していた川崎市の会社員、大川達也さん（３５）は
「寝台列車の跡が残っているところが魅力だった。国鉄時代の車両がまた一つ姿を消すことになり残念だが、
お疲れさまと言いたい」と話した。
糸魚川市の自宅から上越市の高校に通うため利用してきたという猪又俊守さん（１８）と
建部俊彦さん（１８）は「ゆったりとしたボックスシートは高級感があった。広い車窓からは日本海がよく見えた。
青春の一部。頑張って走ってくれてありがとう」と引退を惜しんだ。
現在運行している４１９系は３９両。引退後は廃車となり、後継は新型の５２１系が走る。【長谷川隆】
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