11/02/27 08:56:37.01 l9XDzYc+O
嗚呼、祭りよ、お囃子よ。
幼き日々を思い出すよ。
先ほど私はファッションゴリラ君を「おもちゃ」と表現した。
しかし、厳密に言うとそれは違う。
私は彼を雑誌の「付録」のようなものととらえている。
私の小学校時代は今ほど遊べるおもちゃもなく、毎月発売される少年誌の付録が何よりも楽しみだった。
親が毎月買い与えてくれた雑誌の紙の匂いを今も私は忘れない。
漫画を読むのは二の次である。
私は早速付録の組み立てに取り掛かる。
父親に手伝ってもらいながらも完成したそれを見て私は歓喜する。
そして次の日学校では友達とそのことで盛り上がる。
なんとも懐かしい。ボロボロになるまで遊んだ日々を私は忘れない。
しかし悲しいかな。飽きた頃には継ぎ接ぎだらけとなったそれを母親が私に何の断りも入れずに捨てるのである。
私も十分に遊び倒したので何の気にも留めない。
ちょうどタイミングよく新たなる月の号が発売されるだけである。
あれから20年、あの頃の何気ない日常が懐かしい思い出となって蘇ってくる。
確かに付録は儚くも飽きられ捨てられてしまった。
しかし楽しかった思い出は未来永劫消えうせることなく私の中に残り続けるのである。