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信濃運営する県民球団、単年で初の黒字達成
ＢＣリーグの信濃グランセローズを運営する長野県民球団は、２０１０年決算で１６９万円の純利益を計上し、
０６年１１月の創設以来、初の黒字を達成した。２５日開いた株主総会で決算を報告した。０５年に四国アイラン
ドリーグがスタートして以降、国内のプロ野球独立リーグに所属する球団で単年の黒字化は初めて。
球団の昨年の総収入は１億２１６７万円。前年よりスポンサー収入が３３１万円、興行収入が１３１万円、後
援会支援金収入が５６８万円減るなど、計１３００万円の減収となった。
支出は、前年退団した選手のユニホームを再利用することで被服費を６４８万円、ＮＰＢ（セ、パ１２球団）か
ら古くなったボールを練習用に譲り受けるなどして消耗品費を３３７万円削減。昨年６月に球団を退職した木
田勇元監督の後任補充も見送るなど経費を抑えた。その結果、０９年に計上した１３８９万円の純損失から黒
字に転換した。
長野県民球団の黒字化について、ＢＣリーグの村山哲二代表は「独立リーグの事業モデルベースを構築で
きた」と評価。同代表によると、新潟アルビレックスと石川ミリオンスターズの運営会社も昨年の決算が黒字
になる見込みで、「リーグ全体で経費削減に努め、経営のノウハウを共有してきたことも大きい」としている。
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