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「天安門事件のようにデモ隊を叩き潰す」カダフィ氏、退陣拒否も政権の亀裂拡大
2011.2.23 08:55
【カイロ=大内清】騒乱が続くリビアでオベイディ公安相が22日夜、
反体制派に合流するとして辞任を表明、軍部隊に対し、最高指導者カダフィ大佐(68)への反乱を呼びかけた。
中東の衛星テレビ局アルジャジーラが、声明を読み上げる公安相の映像を放映した。政権中枢からも公然とカダフィ氏排除の動きが出始めたことで、
カダフィ政権はますます危機的な状況に陥っている。
軍出身のオベイディ氏は一連の反体制デモ発生後、デモ隊に対する外国人傭兵(ようへい)部隊の投入に反対したとされる人物。
同国北東部の部族出身で、東部住民や軍に影響力があるといわれる。
オベイディ氏は辞任後、中東の衛星テレビ局アルアラビーヤとの電話インタビューで、
現在は北東部にある第2の都市ベンガジにいることを明らかにした。
カダフィ大佐は同日夕、国営テレビで1時間以上にわたり演説、「国を去ることはない。死んで殉教者となるまで(国を)導く」「最後の血の一滴まで戦う」
「(中国の)天安門事件のようにデモ隊を叩きつぶす」などと述べ、改めて退陣や亡命を否定した。
その上でカダフィ氏は、「(自分が去れば)米国が占領に来る。リビアをアフガニスタンやイラクのようにしたいのか」と絶叫、
自らの権力維持を正当化するとともに、デモ隊に対する武力行使の停止を求める国際社会の圧力に屈しない姿勢を示した。
URLリンク(sankei.jp.msn.com)