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「切ない」…４２年の歴史に幕 浅間温泉国際スケートセンター
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松本市三才山の市営浅間温泉国際スケートセンターは１３日、
今季の営業を終了し、４２年間の歴史に幕を下ろした。
今季最高の２２３７人が来場。晴天の下、最後の思い出にと滑りを楽しんだ。
「さよならイベント」と題し、豚汁の振る舞い、カーリングや宝探しといったレクリエーションもあり、
子どもたちの笑い声が響いた。「長年のご愛顧ありがとうございました」と職員のアナウンスが流れる中、
閉場時間の午後３時半になっても、名残を惜しむように滑り続ける人も。
近くに住む本郷小４年の滝沢美紀さん（１０）は「冬に遊べる場所がなくなっちゃう」と寂しげ。
父親の会社員豊さん（４６）は「自分も娘もここでスケートを覚えた。思う存分滑って、忘れないようにしたい」。
３０年近く同センターの運営に携わってきた市体育課の林謙一さん（５６）は
「多くの人が集まってくれて、最後に昔の活気を取り戻したよう。うれしいけれど、切ないね」と話していた。
同センターは１９６９（昭和４４）年オープン。
かつてはスピードスケートの「記録製造リンク」と呼ばれ、多くの名選手が滑走した。
老朽化したほか、近年は利用者減による赤字が続き、昨年１２月に市議会で廃止が決まった。