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【社会】
安全バーの固定、手で確認せず コースター転落死
2011年1月31日 13時34分
東京都文京区の遊園地「東京ドームシティアトラクションズ」で30日、
会社員倉野内史明さん(34)がジェットコースターから投げ出され死亡した事故で、
担当していたアルバイトの女性が警視庁捜査1課の事情聴取に
「大柄な人を乗せる際の危険性を認識していなかった。
安全バーの固定を手で確認しなかった」と話していることが捜査関係者への取材で分かった。
倉野内さんは身長185センチ、体重100キロ以上と大柄だったためバーが
固定されなかった可能性があり、運行マニュアルにも大柄な乗客の対応について記載がなかった。
女性は「安全バーに手で触れて固定を確認するよう遊園地から口頭で指導を受けていた」と
話しているが、1課は遊園地の指導が徹底されていなかった可能性もあるとみて31日、
コースターの検証を始めた。遊園地を運営する「東京ドーム」を近く捜索し、安全管理体制について調べる。
東京ドームによると、コースターの安全バーはT字形で、手前に引いて下ろし、
腰付近を固定するタイプ。体格に合わせて8段階に角度を変えて固定するが、
大柄な人は角度が広くなり過ぎて固定されないことがある。
コースターの運行マニュアルによると、乗車規定は身長120センチ以上、8歳以上。
飲酒している人や妊婦は乗車できない。「安全バーの締め忘れのないよう確認する」
などの記載はあるが、大柄の人でバーが固定されないケースについては想定していなかった。
東京ドームは30日の会見で「大柄な人の乗車は拒否していた。
小さな子どもや大柄な人の安全バーの確認は特に注意するよう指導していた」と説明していた。
(中日新聞)
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