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広島市中区の平和記念公園にある「原爆の子の像」には、国内外から年間1千万羽以上の折り鶴が寄せられる。市はこの折り鶴を保存・展示する「折り鶴ミュージアム」の整備を構想しているが、市民や議会には新たな箱モノへの不要論が根強い。
同じく被爆地の長崎市では1年間展示した後で折り鶴を処分しており、ミュージアム実現の道筋は不透明だ。
●10トンの善意
広島市に届けられる折り鶴は年間約10トン。「永久保存」が持論の秋葉忠利市長の強い意向もあり、市は2002年に焼却処分から全量保存に転換した。
廃棄物処理施設などに保管する一方、1年分余りを被爆建物の旧日銀広島支店などで展示している。09年度は原爆資料館入館者の約3%に当たる約3万7千人が見学した。
市長は、ポーランドのアウシュビッツ強制収容所跡地の博物館に展示された無数の靴を例に「大きさや量が伴わないと伝わらないメッセージがある」と力説する。20―30年分の折り鶴を展示する施設の新設に向け、有識者による検討委員会を9月に設けた。
ただ「現状の展示で十分」「燃やして犠牲者の供養にすればいい」などの異論も根強い。市は旧広島市民球場跡地での保存や展示を模索したが、議会の反発で断念。今回の構想も議会で関連予算が削除された末、市長が再議権を行使して復活させるなど曲折を経た。
●相次ぐ反対
検討委で市側は、折り鶴をささげた子どもが成長後、自分の子どもにそれを見せることで「平和の循環」がつくり出せると強調。観光客増加も見込めるとアピールした。
しかし昨年12月2日の会合では、現代美術作家の柳幸典広島市立大准教授が、折り鶴保存ありきの市の構想を疑問視。市が「付帯的」と位置付ける原爆関連の文学や美術作品などを収集・発信する機能を挙げ「むしろこちらを主役とした方がいい」と指摘した。
保存の意義を認める「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」の森滝春子共同代表も「それだけのために施設を造るのは疑問。財政が限られる中で長期保存を前提としない方がいい」と述べ、展示の幅を広げるよう求めた。
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