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女性研究者が少ない現状を解消しようと、山形大は、研究者自身が仕事の魅力を伝える女子学生向けセミナーを開催するなどの取り組みを進めている。
女性研究者の割合が特に低い工学部や理学部では、「リケジョ」と呼ばれる理系女子らに研究活動の魅力を再認識してもらえるようセミナーの内容に工夫を凝らしている。
同大工学部の女子学生の比率は最近５年間、１２％前後で推移しており、６学部の中では最も低い。
工学部の女性教員の比率は３・８％（２００９年度）とさらに低く、男女差はいっそう顕著だ。理学部でも、女性教員の比率は３・９％（同）にとどまっている。
ただ、最近は、日本人科学者のノーベル賞受賞が相次いだことなどから、理系学部に対する女子の関心は高まっているといわれる。
東京都内の大手出版社は昨夏、理系志望の女子向けに進学情報ホームページ「Ｒｉｋｅｊｏ（リケジョ）」を始めた。
山形大工学部３年、伊藤幸貴(さき)さん（２１）は「父が科学雑誌を愛読していた影響で、私も自然に理系を選んだ。実験がうまくいくと、楽しい」と話す。修士課程進学が目標だという。
山形大では、女性研究者の裾野拡大を目指し、今年度、セミナーを６回開催したが、うち４回は工学部と理学部で開かれた。理学部は昨年１１月、女子高校生らに合成ゴムを作る実験を体験してもらい、若い世代の関心を高めた。
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