11/01/29 17:52:07.51 jidd9EptO
【スレタイ】
今後プロ野球はスポーツビジネスとして成立するのか?もはや放映権料を当てにした球団経営は出来ず
【本文】
プロ野球は「スポーツビジネス」として成立するのか
横浜は今年も身売り騒動が再燃しそうだが…
年間赤字が20億円ともいわれる横浜の球団売却騒動に揺れた昨年のプロ野球。横浜に限らず各球団の経営を苦しめているのが、地上波中継が減ったことによる放映権料の激減だ。早稲田大学スポーツ科学芸術院の原田宗彦教授(スポーツマーケティング=写真)はこう話す。
「かつては巨人戦の放映権料は1試合1億円ともいわれたが、現在は3000万円程度。中継試合数も激減している。BSやCS放送の放映権料は地上波の約20分の1といわれている。今後は放映権料をアテにした球団経営は出来ません」
09年度の収支決算では、親会社の補填なしで黒字計上したのは巨人、阪神、広島の3球団のみ。ならば球団の経営はどうすればいいのか。
「プロ野球は開幕前に大まかな支出(人件費など)と収入(年間シートの売り上げや広告収入)がわかる。そこからチケットの販売戦略などを考えなくてはいけない。高すぎる選手の年俸にしても、このままでいいのか考えるべきです」(原田教授)
これまで球団の赤字は、親会社の広告宣伝費として扱われてきたため、赤字減らしや黒字化を真剣に考える経営者はほとんどいなかった。
「フロント幹部の多くが親会社からの出向だからです。彼らはいずれ本社に戻るので球団への愛着も薄い。近年はスポーツビジネスを学んだ職員も増えてきたが、そうした専門家を増やすべきです」(原田教授)
プロ野球を「スポーツビジネス」と捉え、新規参入したのが楽天。1年目の05年こそ5000万円の黒字を計上したものの、その後は赤字続き。05年は約11億円の放映権収入があるとソロバンをはじきながら、実際には7億7100万円しか入らず、その後は減少の一途。
球場の命名権を売り、イベントや年間シートの販売などにも尽力。球団グッズは利益率が高い自社製造、直接販売とし、放映権料が入らなくてもやっていける経営方針に切り替えた。が、09年の赤字は約8億円。昨年は観客が減って13億円程度の赤字が出る見通し。野球ビジネスはたいへんだ。
日刊ゲンダイ 2011年1月29日(土)発売
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