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エジプトの若者、「革命だ!革命!」と叫びながら商品を略奪
【カイロ=大内清】エジプトの首都カイロ中心部に近いナイル川沿いのショッピングモール。
週末になると富裕層の買い物客でにぎわう店内は28日深夜、暴徒化したデモ隊による放火で炎に包まれていた。
「お前は取り過ぎだ。少しこっちに寄こせ!」「ふざけるな!」。数百人の群衆が取り巻くモール前。
デモ参加者同士が略奪品を奪い合い、殴り合っていた。いすや机などの事務用品、くつ、洋服…。
デモ隊は手当たり次第に商品を運び出す。中には装飾用の植木を担いでいる者もいる。
暴徒は住民が避難して無人となったモール上階のアパートにも押し入り、室内の家具や食料品を
ベランダから次々と投げ捨てていた。集まった群衆がそれらに群がる。
軍が投入され、夜間外出禁止令が出されたばかりであるにもかかわらず、
付近には軍はおろか警察官の姿もない。略奪に加わっていた若者の一人は「革命だ、革命だ」と叫び、
略奪品を詰めたゴミ袋を抱えて走り去った。付近では時折、銃声も響いた。同様の略奪は全国各地で発生した。
エジプトはこれまで、中東諸国ではもっとも安全な国のひとつといわれてきた。
その理由のひとつが強大な警察力だ。
だが、デモ鎮圧に大量の治安部隊を動員した結果、政府は略奪行為さえ取り締まれないことを露呈。
遠巻きに略奪を見ていた男性(56)は「こんなことがエジプトで起きるなんて」と深いため息をついた。
政府への国民の信頼は地に落ちた。
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