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テーマは「伊藤比呂美さん」 熊本文学隊の跡上さん講義
2011年1月28日 01:45 カテゴリー：九州 > 熊本
作家で詩人の伊藤比呂美さんをテーマにした講義が２月５日、熊本市新市街の橙（だいだい）書店で催される。
文学を面白く読み解こうと昨春から熊本で始まったシリーズ企画「橙大学」の最終回。講師は同企画を運営する
「熊本文学隊」の跡上（あとがみ）史郎さん。
橙大学ではこれまで、作家の村上春樹や太宰治、夏目漱石などを取り上げてきた。熊本大学で近現代文学
を教える跡上さんが、硬い文学論ではなく、漫画やネットの世界にも通じる分かりやすさで作品を読み解いていく
点が好評を博してきた。
今回、演題となる伊藤さんは実は熊本文学隊の隊長。夫や娘と住む米国と老父が住む熊本市を行き来しつつ、
精力的に表現活動を続けている。４年前に出した長編詩「とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起」は萩原朔太郎賞、
紫式部賞をダブル受賞した。
跡上さんは「伊藤比呂美がやってきたのは本当に文学だったのか。中近世の語り物『説経節』にも通じた彼女の
原点を話したい」と語る。午後７時から、定員１５人（予約可、受講料１５００円）。橙書店＝０９６（３５５）１２７６。
＝2011/01/28付 西日本新聞朝刊＝
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