11/01/24 17:43:46.08 eFNOoQBX0 BE:684062382-PLT(31000) ポイント特典
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自らの役目は、会社が進む方向性を明確に打ち出し、みんなの目線をつねに高く維持すること。
世間に対しては“客寄せパンダ”を引き受けること、と思い定めている。
しかし、ディー・エヌ・エーの成長は、ただ単に権限委譲の成果ではない。
社員の誰もが、南場に強く引き付けられている。社員だけではない。
自分のファンドに無限責任を負う村口が大赤字のディー・エヌ・エーに2度目の出資を決断し、
インフォテリアが自社の仕事を後回しにして、南場を助けたのは、なぜか。
南場の不可思議な人間力である。2年間社外取締役を務めたソネットエンタテインメント取締役の十時裕樹によれば、
南場は、「パッションと合理性が同居する希有な人」。圧倒的にエネルギッシュで知的な南場が、
同時に、あっけらかんと「私アホです。助けて」と自分をさらけ出す。その落差が強力なバキュームとなって相手を吸い込む。
この人を助けなければ、この人のために頑張らなければ─。
だが、球体において南場はやはりセルではなくコアであり、球体が膨らめば、平均年齢31歳の球面のセルとコアとの距離は広がっていく。
「急激な成長のひずみがないとは言い切れない。リスクはつねにあると思っておいたほうがいい」。
そう話していた1カ月半後の12月8日、公正取引委員会がディー・エヌ・エーの立ち入り調査に入った。
ライバル・グリーにゲームを提供しないよう開発会社に圧力をかけた疑いだ。
「モバオク、モバゲーと来て、いつの間にか慢心が生まれてなかったか」。
自分を問いただす南場だが、現場の把握は甘かった。それだけ社員との距離が広がっている。
NTVPの村口は「南場はメジャーになって本領発揮する人間」と言い続けてきた。
思考力、国際的な人脈、英語力や巧みなスピーチ力。確かに、南場の能力はグローバルなメジャー企業の中で輝きを増す。
南場自身、「グーグルを超える」メジャー化の意欲に変わりはない。
だが、メジャー化すればするほど、人間力とDNAの伝播力が減衰することにもなりかねない。
南場にとって、華々しくも、悩ましい年が幕を開けた。
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続く