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坂本龍一とYMOの魅力 「ポケットが虹でいっぱい」とか「ビー・ア・スーパーマン」とか最高だったな
昨秋、北米から始まったツアーが(1月)9日、韓国・ソウルで終わり、ぼくはある答えを手にしたと実感しています。
それは、音楽とインターネットの新しい関係です。
北米の後半4公演から、日本全17公演、そして韓国1公演を、動画サイト「ユーストリーム」で生中継してきたところ、聴く人がどんどん増えました。
例えば、韓国公演では、のべ約20万人(同時最高接続数は2万3586人)が視聴してくれました。
学校などに集まって視聴するパブリック・ビューイングは、400カ所以上にのぼったそうです。
ここまでくると、バーチャルとリアルの差が縮まって、もう疑似じゃないんじゃないかな、って感じがしますよね。
音楽シーンのこれからの可能性がたくさん詰まっているように思いますし、音楽以外でもそうです。
次は、視聴された皆さんが、ユーストや投稿サイト「ツイッター」などのソーシャル・メディアを使い、自分たちのかかわっている世界でどう展開していくか。
皆さん次第で、可能性は広がると思います。
(中略)
ぼくが最初にネット生中継をしたのは1995年、日本武道館でのコンサート「D&L」でした。
そのころは、パラボラアンテナを持つ企業や多くの関係者がかかわる大実験でした。視聴できる人も限られていました。
いまでは、1ツイートの呼びかけで、人が集まり、体験を共有する時代になりましたね。
2011年。ぼくは、また新しい音楽とソーシャル・メディアの実験を続けていくことでしょう。この連載では、日々思うことをつづっていきます。
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