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日本に住む日系ブラジル人として、自ら歩んできた32年間を語り歩く男性がいる。
日系3世の具志アンデルソン飛雄馬さん=津市。いじめや外国人差別などの経験を赤裸々に語る講演は全国の学校や会社で
反響を呼び、昨年で800回を超えた。「同じ人間として認めてもらいたいだけなんや」。
6日に川崎市川崎区で開かれた講演会では、心の声が響いた。
1978年、ブラジルのサンパウロ生まれ。入管難民法が改正され、日系2、3世とその家族に
3年間滞在が可能な「定住者」ビザが発給された90年、一家6人で来日し、数年を経て定住権を手にした。
だが“母国”で待っていたのはいじめと差別だった。日本語がうまく話せないと分かると、
周囲はすぐに異質扱いした。「おまえは日本人みたいな顔をした外人だ。国へ帰れ」。
ブラジルでは「ジャパニーズ」で、日本では「外国人」と言われる。
「訳が分からなかった」。中学卒業後、仕事に就こうと思っても名前を口にした途端、断られた。
どこにも居場所がない。疎外感から、けんかに明け暮れるようになった。傷害事件を起こし逮捕もされた。
人生を変えたのは、自らを認めてくれる人との出会いだった。
父親の紹介で知り合った会社社長は自分の話を何も言わず聞いてくれ、
仕事のチャンスを与えてくれた。99年、2000年に生まれた2人の子どもは、生きる希望をくれた。
02年、小中学校で子どもたちの日本語指導やサポートをする、
三重県国際化対応教育指導員に就任。06年には、NPO法人「多文化共生NPO世界人」を立ち上げ、
全国で講演する。驚くのは先々で「同じ経験や思いをした」という子どもがたくさんいること。
かつて、“ヤクザ”を名乗る一人の在日コリアンに言われた一言が思い起こされる。
「俺ら(外国人)は、どんなに頑張ってもまともに生きられないんや」
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