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雌のシャチ「ナミ」が死ぬ 名古屋港水族館
名古屋港水族館(名古屋市港区)の雌のシャチ「ナミ」(推定28歳)が14日、死んだ。
昨年の12月下旬から体調を崩し、食欲がなかった。大腸炎とみられ、解剖して詳しい死因を特定する。
ナミは、和歌山県太地町沖で捕獲され、1986年から同町立くじらの博物館が飼育していた。
昨年6月に名古屋港水族館が5億円で購入。その際の体長は5・9メートル、体重2・7トン。最近は体重が300キロ近く減っていたという。
水族館によると、昨年12月21日ごろから食欲がなくなり、薬を注射するなどして治療。今月初旬に回復のきざしが見られたが、再びエサを食べなくなった。
意識がもうろうとして水面に浮かぶ状態や異常な呼吸が続き、14日午後7時24分に死んだ。
同水族館でのシャチの飼育は、2008年に死んだ雌の「クー」に続き2頭目。ナミが飼育されたのは、わずか7カ月だった。
祖一誠館長は「万全の態勢で飼育していたが、こんなに早く死んでしまい残念だ。ナミを応援してくれた人たちに申し訳ない」と話した。
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