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「伊達直人」名などでランドセルなどの寄贈が全国で相次ぐ中、三重県四日市市の「タケコシ鞄(かばん)店」=竹腰葵社長(64)=は、
半世紀以上にわたって市内の生活保護家庭の新入学児にランドセルを贈り続けている。希望する児童全員分を贈っており、
贈った総計は今年の分と合わせて2448個に上る。竹腰社長は「子供たちの門出を祝い続けてあげたい」と語る。
竹腰社長によると、ランドセルの寄贈は社長の義父、良次郎さん(95年死去)が58年に始めた。
来店した母親がランドセルを欲しがる子供を引きずるように帰って行った姿を見て「恵まれない子供にもランドセルを背負わせたい」と思い立ったのが、
きっかけだったという。
毎年、市保護課に生活保護家庭の新入学児童数を問い合わせ、希望があった数を同課を通じて贈ってきた。
記録では初年度の236個を最高に、80年代前半は40~60個台、子供の数が減少した最近は20個前後という。
54回目の今年は男児用11個と女児用12個を用意し、17日に寄贈する予定だ。
10年ほど前まではランドセルを受け取った児童たちから感謝の手紙や電話が寄せられたが、同店は「子供に負担はかけたくない」と現在は固辞している。
竹腰社長は「店でランドセルを買ってもらった時に見せる子供の笑顔が楽しみ。少子化の影響で売り上げが激減し、経営は苦しいけど、贈り続けたい」と話す。
相次ぐ“伊達直人”については「ランドセルを買ってもらった喜びを覚えている人がしているのでしょう」と笑顔で語っていた。【井上章】
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