11/01/09 14:48:45.58 R1q4qIMk0
富野: 台詞だけの収録という作業は、凄く陰鬱な作業なんですよ。
どんなに上手にやって見せていても、おそらくそれは皆形になってる。
そうすると俗に言う顔見せという嫌な言い方があるんですけど、
つまり実写とか舞台に立ってらっしゃる役者さんの声というのは、
やはり陰鬱・内に篭ってないんです。実を言うと形が多少 崩れていても、
何て言うのかな…言ってしまえば、情感があると言うか、生身の台詞に近い方が。
で、実を言うと僕声優って大っ嫌いなんですよ。口先だけでやってるから。
だから、お前ら身体を動かせ!っていう事で、殆ど蹴飛ばしに行ってます。
それが結果的に演技指導になってしまう、というのがあって、ちょっと困ってます。
もっと身体を動かす、という事を自覚的になって欲しいと思ってるんですけども、
本当に困った事に声優という職業が若い人たちに認知されてしまったばっかりに、
違う方向に行ってるという気がして、
それが個人の力では阻止出来ない、っていうのは本当に困ってます。