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カタールの英字新聞「ガルフ・タイムズ(GULFTIMES)」電子版の12月26日付記事に「第二次冷戦が進行中?(Is ‘ColdWar2’ underway?)」を
題名とする、元防衛大臣の小池百合子現自民党総務会長の寄稿文が掲載されている。主な内容は次の通り。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。
中国の軍事力増大、近隣諸国間の結束、米国のアジアの安全保障に関する再構築などの動向により、2010年はアジア冷戦の火花が散ったと多くの
アナリストが指摘している。だが、第2次冷戦は本当に避けられないのだろうか?
中国がアジアの覇権者として君臨するのを近隣諸国が黙って見過ごすはずはない。そのため、中国がアジア外交においてその軍事力をかざすことの
ないよう取り計らわなければならない。
だが、その昔、ソ連に対抗するために世界が同盟を結んだように、何らかの反中国同盟を正式に結成するのは間違いである。少なくとも今の段階では
してはいけないことである。
当時、世界が対ソ包囲網を仕掛けたのは、ソ連の一党独裁体制を封じ込めるためであったことを忘れてはいけない。ソ連は世界に向けて
共産主義の宣伝をしていただけなく、東ヨーロッパ諸国(日本の北方領土も含め)の植民地化を進めて行く中で、世界経済の主流から自らを
隔離(かいり)していたのである。
だが、今の中国はそうではない。少なくとも、中国は当時のソ連のような軍事帝国主義を振りかざしてはいない。中国古代の兵法家である孫子は、
軍事力よりも、心理戦で負けない知恵を持つことが大事であると強調している。アジア覇権を目指す上で、中国は今も孫子の理念の影響を
大きく受けているようだ。
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