10/12/24 01:03:02.35 5WkVUECt0 BE:323646252-PLT(20000) ポイント特典
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尾田栄一郎が『週刊少年ジャンプ』で連載中の海洋冒険漫画『ONE PIECE』(ワンピース)の人気が止まらない。
単行本の累計発行部数は2億冊を突破し、これを記念して版元の集英社は12月20日、
『りぼん』や『すばる』など同社の全雑誌の表紙を『ONE PIECE』のキャラクターで飾ると発表した。
圧倒的人気を誇る『ONE PIECE』であるが、一抹の不安がある。ここでは二つの観点を述べる。
第一に『ONE PIECE』商法の拡大である。サングラスやブレスレットなど、作品とは関係の薄いグッズも発売されている。
『ONE PIECE』は強力なブランドである。だからこそグッズ商法が成立するが、グッズ乱売はブランドの希薄化を招く。
第二に、漫画家の描きたいものと世間の求めるもののギャップである。
『ONE PIECE』の魅力として、精巧な世界観や伏線、感動的なストーリー展開を挙げる声が大きい。
少年漫画ではバトルが王道とされるが、それ故にバトルの連続によるマンネリ化に陥る危険もある。
『ONE PIECE』は王道を歩みながらも、バトルだけが漫画の魅力ではないということを示した作品である。
一方で、それが漫画家の一番描きたいことであるかは疑問がある。
『ONE PIECE』では電々虫や海王類など想像力を働かせた不思議な生物が数多く登場する。
このような生物を描くことが漫画家の一番描きたいことなのではないかと感じられる。
また、『ONE PIECE』本編は、9月6日発売号から異例の4週連続休載となり、充電によりパワーアップした連載再開後の内容が注目された。
休載明け当初は海軍元帥の交代、海軍本部の新世界への移転など、物語世界の動向が語られたが、麦わら海賊団が魚人島へ向けて出港した後は、
深海の不思議な現象や怪物との遭遇が中心になっている。
そこでは休載前まで大盛り上がりであった、白ひげの死や黒ひげの叛旗によって世界がどうなるのかという点は脇に置かれた。
このために「最近の『ONE PIECE』は失速している」との声もある。漫画家自身の希望と世間の期待のギャップが広がらないか心配である。
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