10/12/20 23:19:11.25 CQLkpZGgP BE:868608768-PLT(18001) ポイント特典
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スカイツリーは東京衰退のシンボルだ
レジス・アルノー
どの国が世界で一番高いビルを建てられるか―
モンパルナス・タワーは、国と国とが何世紀にも渡って繰り広げてきた、そんな子供じみた競争の一例だ。
ただし最近では、この競争に参加するのはもっぱら途上国ばかりになった。
途上国はとかく裕福になると、タガが外れたようにド派手な高層ビルを建てまくる。
それはたいてい独裁者の虚栄心の現れであり、恵まれない人々をないがしろにする行為だ。
カネの使い方にまるで想像力がないことも露呈する。中国は現在、世界のどの国よりもバカバカしく
高い超高層ビルを次々建てているが、これは自らの見栄っ張り度を世界に宣伝しているようなものだ。
そんなわけで、私はここ数ヶ月間日本をにぎわせている「東京スカイツリー万歳」の大合唱に参加できない。
完成すれば、東京スカイツリーは中国・広東州や台北のライバルをしのぎ、ドバイのブルジュ・ハリファに次いで
世界で2番目に高い人工建造物となる。大したものだと言いたいところだが、
「高い建物を建てること=進歩」という考え方は時代遅れだし、今となっては途上国の専売特許だ。
私には、東京スカイツリーが日本の進歩どころか衰退のシンボルに思えてならない。
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