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水嶋ヒロさん小説大賞受賞作に責任販売制 注文40万部超も売れ残り懸念 (1/2ページ)
俳優、水嶋ヒロさん(26)=筆名(本名)・齋藤智裕=が書いた第5回ポプラ社小説大賞受賞作
『KAGEROU』(15日発売、1470円)の売れ行きに注目が集まっている。文芸書では
10万部売れれば大ヒットといわれる中、ポプラ社には全国の書店から40万部を超える
事前注文が殺到した。出版不況に苦しむ書店は年末商戦の目玉にと、もくろむが、
過剰発注で大量の売れ残りを抱えることを懸念する声も出ている。
『KAGEROU』はネット書店大手のアマゾンジャパンで先月15日の予約受付開始日に、
いきなり和書総合ランキングの3位に登場。今月14日時点で1位に順位を上げている。
村上春樹さんの長篇『1Q84』BOOK3の初版50万部は例外で、エンターテインメント
小説の新人賞受賞作の場合、初版1万5千部程度でスタートすることが多い。ポプラ社の
担当者も「反響の大きさに驚いている」と話す。
ポプラ社は今回、売れ残れば仕入れ値と同額で返品できる通常の本とは違い、
書店のマージンを増やす代わりに返品の際の負担も増える責任販売制を採用した。
確実にベストセラーが見込めそうなケースに使われることが多い方式だ。書店にとっては、
予約した冊数が必ず入荷されるという利点がある一方、売れ行きを読み違えれば大きな損失を抱えるリスクもある。
URLリンク(sankei.jp.msn.com)