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朝日新聞「マジで泣いた はやぶさたんよく頑張った!」「あんたすげぇよ・・・」「涙で滲んでるな…」 - 暇つぶし2ch1: 放射冷却(関東・甲信越)
10/12/12 13:22:37.18 n1tWqMMVO BE:881236894-PLT(18000) ポイント特典
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天声人語
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 ヒマラヤの未踏峰だったマナスル(8163メートル)には日本人が世界で初めて登頂した。8千メートル峰をめざす計画は、戦後まもなく今西錦司氏ら京大グループが着手した。目標を決めるのに若手が資料を集めた
▼マナスルは資料がなかった。写真もなく、山の形さえわからない。だが今西はマナスルを選ぶ。若手らが「この山は何もわからへんのに。あきませんよ」と驚くと、こう言ったそうだ。「わからへんから、やるんや」
▼伝説ともいえる逸話は、登山に限らず「開拓者魂」というものをよく表していよう。とはいえ未知の領域を手探りで進む難路は並ではない。
金星軌道に入り損なった探査機「あかつき」も、その困難に跳ね返されたといえる。成功の栄誉と失敗のリスクは、当然ながら正比例する
▼かけた費用は250億円。巨額を無駄にしたのか、せめて将来への糧にできるのかは、今後の宇宙航空研究開発機構しだいとなろう。国の台所がきしむ時代、この手の予算は微妙な世論の背中に乗っている
▼ずいぶん前になるが、ねむの木学園の宮城まり子さんにこんな話を聞いた。「ロケット打ち上げに失敗した時、記者さんから電話があったの。
『膨大な浪費をするなら福祉に使って』と談話を取りたかったらしいのよ。私が『チャレンジに失敗はつきもの。冒険心を無くさないで』って言ったら、その人、困っちゃって」
▼台所は厳しいが、開拓者魂への応援旗は掲げ続けたい。太陽系大航海がうたわれる時代。長い目を持たずには見えないものが、あるに違いない。


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