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スポーツ>自転車>コラム>片山右京のバイシクル・マインド 2010年12月09日
減量ならぬ増量で いざ南極へ
いよいよ、今週末に南極に出発することになりました。
一体どうやって日本から南極にたどり着くの？ とよく聞かれるんですが、まず成田からアトランタ経由で
チリの首都サンチャゴに入ります。
そこで各国から集まった何人かの冒険家たちと合流して、小型機で南極大陸に上陸することになります。
飛行機は天候に左右されるので、数日はサンチャゴで過ごすことになりそうです。さすが南極、大陸に降り
立つまでは何日もかかりますね。
南極は南半球なので、今の季節は夏。とはいえ、ベースキャンプの気温はマイナス１５度ぐらい。ヴィンソ
ンマシフの山頂は想像を越える寒さでしょう。
この寒さに耐えるため、自転車のレースシーズンが終わってから、僕はせっせと体重の増量に励んでい
ました。ジャパンカップ前はしんどい減量に耐えてきたので、その反動で大好きなスイーツも我慢せずに食
べた結果、楽に体重が増え続けて、１カ月でプラス５キロの増量に成功しました（笑）
体に脂肪を蓄えないと、厳寒の登山を乗り切ることができないとはいえ、自転車乗りとは対極の体型にし
なければいけないのがつらいところです。
体重と言うのは減らす方が増やすことより何倍も辛いので、南極から戻ったらまた厳しい減量に励まなけ
ればいけないと思うと、今からちょっと憂うつですが…。
南極での登山は、天候が順調にいけば２～３週間で終わるのではないかと思います。
お正月は日本で過ごすことができませんが、１月には修善寺辺りで自転車の合宿をしたいとか、来年の
最初のレースはどれにしようとか、あれこれ計画を立てて心を躍らせています。
そうそう、日本に帰ってきたらインターマックスの新車が届いているはず。どんな自転車かということも、そ
のうちお知らせしますのでお楽しみに。
さて、これから南極に行く荷物の最終チェックをします。何しろ今回はひとりですべての荷物を持っていか
なければならないので、大変なんですよ。その中にみなさんからの応援や、大事な人たちの思いもしっかり
詰め込んで、行ってこようと思います。
URLﾘﾝｸ(www5.nikkansports.com)