10/12/06 17:29:29.86 LhWo+0vKO
24:右や左の名無し様2010/12/04(土) 01:42:28 ID:7MNRfKw8
我々はTKD誠が何故このような差別団体を設立したのかという
疑問を解決するため、TKD誠の故郷である北九州に向かった。
高卒の上にクラスでもっとも地味なヤツだったのか…」
思わず口に出てしまった言葉を同行した上司に失礼だと咎められた。
「友達もほとんどいなかった」
「彼のことって全然思い出すことができない」
「無口」
「物静か」
「気が弱そう」
「T?そんな名前の人、聞いたことがない」
「ああ、小太りの男。見たことはあるかもしれない」
救えないボッチ君だった。クラスに一人はいる昼休みに一人でパンを齧ってるボッチ君だった。
北九州の寂れた飲み屋街。10人も入れば満席となるような小さなスナックで、
この店のママはグラス片手に深いため息を漏らした。
ママは独立する前、TKD誠の母親が経営する店で働いていた。
「あの子、どうして、こんな風になっちゃったんやろねえ」
カウンターで頬杖をつきながら、ママは何度も「おかしいねえ」と呟いた。
我々はこの時初めてTKD誠を許そうと思った。
誰が悪い訳ではない、ボッチ君の一世一代の晴れ舞台は2ch→オフ会だったのだ。
我々はグラスのハイボールを飲み干し、
打ちひしがれながら東京へと帰路についた。