10/12/04 21:05:52.44 05FE9iod0 BE:2042964375-PLT(12000) ポイント特典
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解決願い同級生ら祈り 今市事件から５年
吉田有希さんの墓に献花する県警の高久均刑事部長＝日光市猪倉
２００５年１２月、旧今市（現日光）市で小学１年の吉田有希さん（当時７）が連れ去られ、遺体で見つかった「今市事件」は１日、未解決のまま５年を迎えた。
吉田さんが通った市立大沢小では全校児童が祈りをささげた。当時の同級生たちは６年生となり、来春には卒業していく。
みんなで一緒に祈れるのは最後になるかもしれない。学校関係者は複雑な思いを語った。
全校集会は午前１０時半から同校の体育館で行われた。同校によると、２７４人の全校児童が教員らとともに静かに目を閉じ、１分間の黙祷（もくとう）をしたという。
集会後に取材に応じた池田輝美校長は、児童に対し「あれから大きな事件や事故が起きていないのはみんなが気をつけ、地域や保護者の力添えがあるから。
感謝することも大事にしてほしい」と語りかけたという。池田校長は「全員一緒で命日にご冥福をお祈りするのは今日が最後かもしれない」と話した。
集会にはＰＴＡ会長の阿久津陽司さん（４６）も出席し、複雑な胸中を明かしたという。「本当はね、みんなにとっては、決められた中でしか遊べない現状は、あまりいいことだとは思っていないんだよ」
同校では事件以後、登下校には保護者が付き添うようになった。登校については集合場所までの見守りとなったが、下校は付き添いが続く。
１０月２７日に１日限りの児童だけの下校を試行したが、保護者へのアンケートでは「現状のままでいい」という答えが８４％を占めた。
遊ぶにしてもけんかするにしても、登下校は自分たちで判断し、物事を解決する時間。その機会が奪われているのではないか―。
阿久津さんはそんな思いを抱えながら、「もっと自由にいろんなところで遊んでもらいたい」と児童たちに伝えたという。
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