10/11/25 23:44:38.88 eW7v9CY90 BE:371691656-PLT(12000) ポイント特典
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驚きの新種環形動物、スキッドワーム (ナショナルジオグラフィック)
ゴカイか、イカか、はたまたイカを食べているゴカイなのか? 2007年、フィリピン沖の深海を調査中の無人探査艇から送られてきた映像には、長い触手、らせん状の外肢、玉虫色の“パドル”、羽毛のような“鼻”を備えた生物がとらえられていた。
アメリカ、マサチューセッツ州にあるウッズホール海洋研究所の海洋動物学者ローレンス・マディン氏は、「画面にこの姿が現れたとき、いったいこれは何なんだと誰もが頭を抱えたよ」と振り返る。
同氏が共著者として参加した最新の研究でその答えが見つかった。この生物は一部で予想されたとおり、奇妙な装飾を施された新種の海洋性の環形動物であることが明らかになった。
この新種は、「Biology Letters」誌で11月24日に公開された研究で初めて詳細に論じられ、“サマのイカムシ”を意味するテウティドドリルス・サマエ(Teuthidodrilus samae)という学名も正式に付けられた。
サマとは、発見された海域に近いフィリピン諸島と結びつきの深い文化の名称である。体長約9センチと比較的長いこの環形動物は、頭部がイカのような触手で覆われていることから“イカムシ(スキッドワーム)”と呼ばれていた。
体の前部には、体長とほぼ同じ長さの呼吸のための8本の腕と、餌を捕えるのに使われる緩いコイル状の2本の外肢がある。これほどの装備でも飽き足りないかのように、頭からは6対の羽毛状の感覚器が突き出し、“鼻”の集合体として機能する。
体の側面には、移動時の推進力を得るための玉虫色の“パドル”も持つ。