10/11/25 17:04:36.23 jcDDrnB00 BE:953001582-PLT(12002) ポイント特典
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私だけのふるさと:あった、あった 割腹自殺3年前「武士道は生きている」
■三島由紀夫「葉隠入門」 光文社(1967年)
ちょうど今から40年前の今日、1970年11月25日、作家の三島由紀夫が割腹自殺をした。
市ケ谷自衛隊駐屯地でクーデターを企てて失敗、自ら腹を切って果てた。享年45。日本国中に衝撃が走った。
その3年前に出版され、ベストセラーになったのが「葉隠入門」。原本「葉隠」は、江戸中期に書かれた武士の心得を説く書。
高度成長の総仕上げに入った太平の67年に、あまりに時代遅れだったが、三島は「武士道は生きている」として、
現代の読みどころを示してみせた。
「切腹という積極的な自殺は、(中略)名誉を守るための自由意思の極限的なあらわれである」など、
いま読むと、70年に起きた事件の前兆がはっきり表れている。「葉隠入門」刊行の67年に三島は自衛隊に体験入隊をしている。
避けようのない結末だった。
推薦文で石原慎太郎は「いつも白刃をだいて美の臥所(ふしど)に寝ている士」と評した。不気味な符合に驚く。
存命なら今年85歳。尖閣諸島問題について三島に意見を聞いてみたかった。(古本ライター・岡崎武志)
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