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トゥレット症候群 支援考える
突然、大声を上げるなど衝動的な動作が続く「トゥレット症候群」という発達障害について、
教育現場での支援のあり方を考えるシンポジウムが開かれました。
トゥレット症候群は、突然大声を上げたり、激しく首を振ったりするなどさまざまな衝動的な
動作が続くもので、脳の神経の部分に原因がある発達障害です。シンポジウムでは、
発達障害の専門医で東大病院の金生由紀子医師が「トゥレット症候群は、本人の
性格や親の育て方に問題があるわけではなく、脳の機能の問題だ。それぞれ症状も違うので、
子どもに合った支援を学校現場で考えてほしい」と訴えました。続いて都内の学校の教員が
「ある児童の場合、学習能力は高く通常の学級で勉強しているが、本人の申告で症状が
ひどいときは別室で授業を受けるなど、家庭と相談して支援態勢を考えた」と説明しました。
また、トゥレット症候群の高校生を持つ母親は「本人は生きているのがつらいといい、4年半も
不登校が続いた。学校現場には、できないことにこだわらず、できることを評価し、子どもに
劣等感だけを感じさせないようにしてほしい」と訴えました。日本トゥレット協会の有澤直人理事は
「症状が知られていないので、シンポジウムを通じて学校現場での理解が広がってほしい」と話しています。
URLリンク(www3.nhk.or.jp)