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１万人が参加 全国人権・同和教育研究大会開幕
第６２回全国人権・同和教育研究大会が２０日、佐賀市など県内３市を会場に始まった。経済格差が広がる中、
学校や地域が人権課題の解決にどう立ち向かっているか－具体的な事例を出し合い、人権尊重の社会づくりについて語り合った。
全国から教職員、行政関係者ら約１万人が参加した。開会式で、今村統嘉県実行委員長は「子どもたち自身が夢と希望を持てる学びを保障するのが教育の使命。
だれもが、『生まれてきて良かった』と思える社会の実現を展望できる２日間に」とあいさつ。参加者全員で「あらゆる差別の現実から深く学び、ゆるぎない人権教育を創造しよう」と大会宣言を確認した。
特別報告では、佐賀市立循誘小学校の松本英将教諭が登壇。松本教諭は部落差別と闘う人たちや、いじめなどに悩む子どもたちと出会い、対応に迷ったり失敗したりした体験に触れた上で、
自ら実践した「仲間づくり」を紹介。トラブルになった子ども同士が話し合うことで思いが通じ、笑顔が戻った事例を示し、「子どもの思いは自分で語ってこそ伝わる。教師が代弁してはいけない」と話した。
最終日の２１日は佐賀、武雄、唐津の３市で分科会などを開く。
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