10/11/03 15:03:02.42 MQL0+5wQP BE:1953522465-PLT(12001) ポイント特典
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ケータイやパソコンの変換機能を使って、難読漢字を使う若者が増えている。文化庁の調査でもその傾向が現れており、
それはある社会的メッセージだというのだ。「ケータイなどを使うときは、確かに難しい漢字を使う傾向はありますね。
先生には控えますが、学生同士のメールを転送してもらうと、『鬱』などの難読漢字もよく見ますよ」
若者言葉に詳しい明海大学の井上史雄教授(社会言語学)は、こう明かす。文化庁は、常用漢字表を約30年ぶりに改訂し、
「鬱」などの追加196字を2010年6月7日に発表した。その際、16歳以上の男女6000人余を対象に追加の漢字について行った世論調査で、
若者ほど漢字をよく好む傾向が分かってきた。
例えば、語彙の「彙」の字は、「漢字を使った方が意味は分かる」と答えたのが、60歳以上では、わずか15.7%。これに対して、
16~19歳までの10代は、42.4%にも達したというのだ。全体では、「ひらがなのままがいい」がトップの14.3%を占めたが、
30代、20代と年代が下がるほど漢字を好んでいた。
若者の漢字好きについて、前出の井上史雄教授は、変換のしやすさに加え、ある社会的な心理も影響しているのではないかとみる。
「若者は、漢字にある種のカッコよさを感じています。それは、壁の落書きに難読漢字を連ねた昔の暴走族の心理に通じるものですよ。
今の若者は、ケータイでわざと難しい漢字を使っているんです」
井上教授によると、若者の「カッコよさ」として、使う言葉には2つの方向性がある。
1つは、アルファベットのカッコよさだ。その背景に、街頭の看板などで、商品名や会社名などにローマ字表記の横文字が増えていることがある。
テレビ番組の影響もあり、「○○で」を「○○de」と使う学生がかなりいるという。自分の名前の後に「@会社名」などと、
ネット特有のアルファベットを使うケースも多い。井上教授はこれを「明らかなプレステージ(威厳)」と呼び、難読漢字を使う
「隠されたプレステージ」と区別している。
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