10/10/29 18:12:58.19 sv1FBRn5P BE:564506126-PLT(12076) ポイント特典
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日高山脈のふもと大樹町拓進。いまもなお開拓時代の雰囲気を残す豊かな自然に囲まれたこの地に
「柏台(かしわだい)牧場」はある。500ヘクタールの広大な牧場では、牛たちがのんびりと草をはみ、
わき水を飲む。冬期間を除いて放牧、自由に歩き回るため、農場の従業員が牛たちを探し出すのに
苦労するほど。時折、野生のエゾシカ数十頭の群れも駆け巡る。
武家の“殿様”が未開地にくわ
この地を切り開いた初代牧場主は相馬和胤(かずたね)さん(70)。江戸時代に福島県北東部を
相馬藩として治めていた相馬家33代目の“殿様”だ。現在は長野県軽井沢町に在住、長男の
行胤(みちたね)さんが2代目牧場主として経営する地元でも有数の肉牛農場だ。
マサチューセッツ州のディーン大学を卒業後、1960年代半ばに北海道で牧場にふさわしい土地を探し、
手付かずの大樹町拓進に入った。野馬追という伝統を受け継ぐ武家だけに、父の故恵胤(やすたね)さん
(1913?1994年)との約束で馬の生産が条件。柏台牧場のほか、日高管内門別町で馬の生産牧場を
経営した。馬の生産牧場は閉鎖したが、80年代後半に中央競馬で活躍した競走馬スーパークリークを出した。
70年に麻生太郎元首相の妹・雪子さん(66)と結婚した。和胤さんは、麻生元首相やその兄弟と
同じ学習院中等科で仲が良く、雪子さんと知り合うきっかけとなった。和胤さんと雪子さんは柏台牧場近くの
住宅で新婚生活。しかし当時は電気が通っていなく、雪子さんにとっては、これまでの都会暮らしが一変した。
「麻生家の嫁ぎ先として牧場は珍しい。しかし(雪子さんは)明るく強い女性。妻の力なくして牧場経営は
続かなかった」と和胤さんは懐かしそうに笑顔を見せる。2人はくわを手に土地を切り開き、夫婦二人三脚で
牧場を営み始めた。
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