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高次脳機能障害 リハビリ5年の成果と現状
病気や事故で脳を損傷し、記憶力や注意力が低下する「高次脳機能障害」を持つ長男と向き合い、
ピアノによるリハビリを5年間にわたって続けた成果と現状を、母親の野田容子さん(64)=豊中市蛍池南町3丁目=が30日、同市内で講演する。
順調に回復していた長男は今年、再手術した。一進一退の厳しい現実に立ち向かう「親の覚悟」を語る。
野田さんの自宅では午前中、長男和寿さん(38)が奏でるピアノの音が絶えない。
複雑に指を動かすピアノの練習は、障害を負う前の自分を取り戻すための「リハビリ」だ。野田さんは和寿さんの横で、真剣な表情で見守る。
システムエンジニアだった和寿さんは2005年6月の深夜、自宅で倒れた。
脳動脈瘤(りゅう)破裂によるくも膜下出血だった。一命を取り留めたが、自分の名前すら忘れていた。
まっすぐに歩けず、病室に戻る道順も覚えられない。脳の損傷による高次脳機能障害と診断された。
野田さんは将来の不安に押しつぶされそうになりながら、寝付けない和寿さんの手を握って「大丈夫だよ」と声をかけた。
そんな和寿さんの記憶に残っていたのが、幼少時から親しみ、音大進学を目指して練習を重ねたピアノだった。
「倒れた後も音譜が読めたのは救いだった」と野田さんは振り返る。「5年間で元通りになる」ことを目標に毎日、リハビリとしてピアノの練習を続けた。
順調に回復し、2年前には和寿さんが通う中途障害者の就労施設「工房『羅針盤』」(豊中市)のチャリティーコンサートに出演。
昨年はカナダ・バンクーバーで開かれた障害者の国際ピアノフェスティバルに日本代表として参加した。主治医は「奇跡的な回復だ」と驚いた。
(略)
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