10/10/20 16:03:59.53 9+HIu5XAP BE:277093297-PLT(12081) ポイント特典
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東京立ち食いそば紀行・第3回「加賀」
立ち食いそば店で最も多く注文されるかき揚げそば。それだけに揚げたてだったり具材にこだわったりと、かき揚げに力を入れている立ち食いそば店は多い。
しかし初台にある“加賀”ほど、力の入ったかき揚げを出す店はないだろう。
なにしろでかい。直径は12センチと普通ながら、その高さはなんと5センチほどもあり、まさに極厚。しかも注文を受けてからじっくりと揚げるため、
アツアツのうえにフワフワサクサクなのだ。具は玉ねぎが主。通常は薄く切られるのだが、こちらのは幅1センチほどあり、噛みしめるとじんわり優しい甘
さが広がる。このかき揚げがあっさりめのお汁にベストマッチなのだ。かなりボリューミーながら、揚げたてのため、くどさはまったくない。
サクサクズルズル、あっという間に完食してしまった。
それにしてもこのかき揚げ、立ち食いそばという食べ物としては、いい意味でオーバークオリティ。なぜにこんな立派なものを出すようになったのか?
「まぁ揚げたてが一番美味しいからね」
休むことなくかき揚げを揚げながら、店主の斉藤さんは、このかき揚げを作り始めた理由を語ってくれた。午後2時半と、飲食店にとってはアイドルタイムに
取材をしたのだが、それでもお客さんがひっきりなしに入ってくる。昼時には近隣のオフィスから、かき揚げそば目当てでお客が押し寄せるとも聞く。
普通なら、かき揚げは揚げ置きにして回転をよくしようと考えるだろう。しかし斉藤さんはそれでも揚げたてにこだわった。「美味しいから」という、
シンプル極まりない理由。しかしそれこそが、この店が多くの常連さんに愛されている理由なのだろう。
“加賀”の大きなかき揚げには玉ねぎだけでなく、お客さんに喜んでもらいたい、という斉藤さんの愛情がたっぷりつまっているのだ。
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