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『月と蟹』に見る、子どもにとっての“神様”とは?―道尾秀介さんインタビュー第2回
2010年10月03日14時00分 / 提供:新刊JPニュース
新刊JPニュース
URLリンク(news.livedoor.com)
長編小説『月と蟹』(文藝春秋/刊)を上梓した道尾秀介さんへの単独インタビュー。
第1回目はどうして子どもを主人公に据えるのか、その理由について語って頂いたが、
第2回となる今回は『月と蟹』の核心に迫る内容となっている。そして、道尾さんは小説を通してどのようなメッセージを語りかけようとしているのか?
3回にわたってお送りする単独インタビューの第2回は、「神様」という存在についてお話を聞いた。
■『月と蟹』に見る、子どもにとっての“神様”とは
―本作では子どもたちが「ヤドカミ様」という神様を創り出し、残酷ともいえる遊びをしますが、道尾さん自身は子どもの頃、「神様」を信じていましたか?
「うーん、どうなんだろう。信じてなかったと思いますね。いわゆるコックリさんとかはやりましたよ(笑)流行りましたから。
でも、そういうことを遊びで出来るということは、信じていなかったんでしょうね。心霊写真が流行したときにもワイワイやっていたけど、
それだってつまり幽霊を信じていなかったってことですからね」
―そういう風に遊ぶというのは、神様を信じていないからですね。
「子どもは既成の神様を信じる能力を持っていないですよね。だから自分たちで創るしかない。
慎一君と春也君は、小学5年生だからおそらくは仏教やキリスト教は知識として知っているとは思うけど、
それを信じる能力がまだない。だから、ヤドカミ様という神様を自分たちで創ったんです」