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・「ふらんす亭」などの外食チェーン店を展開する井戸実社長(33)が、またネット上の
発言で物議を醸している。それも、ステーキのチェーン店で食中毒が発生した後のことだった。
食中毒が起きたのは、そのうち神奈川県相模原市にある「ステーキハンバーグ&サラダバーけん」
鵜野森店だ。相模原市保健所によると、2011年10月23、24日に牛ステーキを食べた4人が下痢や腹痛を訴え、
うち3人から腸管出血性大腸菌O-157が検出された。11月8日に食中毒発生を発表するとともに、
この日から3日間の営業停止処分にした。保健所は、原因食材の断定はまだできていないとしているが、
エムグラントフードサービスでは、カナダ産ハラミカットステーキの調理に原因がある可能性が高いとして、
安全確認されるまで提供を自粛することをサイト上で明らかにした。
このニュースが流れると、ネット上では、井戸実社長が「問題発言」をしていると騒ぎになった。
ツイッターで、発表前日の7日に、生焼けとクレームを入れてきた女性客がいたと報告し、
「スタッフは100%悪い事をして無い」、さらには「この手のクレーム客は来ないで頂きたい」とまで
言い切ったのだ。また、3日ごろには、「アレルギー?知らねーよそんなもん。何食っても
ビクともしない体を作れや!」ともつぶやいている。いずれもツイート後すぐに削除された。
保健所によると、食中毒の疑いで最初に店の立ち入り調査に入ったのが10月31日。とすると、
井戸社長がこれらの発言をしたときには、すでに事態を知っていた可能性があることになる。
また、ネット上では、鵜野森店に張り出されたお知らせが批判を浴びている。営業停止になった2011年11月8日、
臨時休業の理由として「設備メンテナンスの為」とだけ挙げられ、食中毒のことは一言も触れて
いなかったからだ。食品衛生法上は、張り紙に明示しなくてはならない決まりはないが、不誠実な店側の
対応と受け止められているようだ。さらに、井戸実社長名でサイト上に出された「食中毒事故発生の
お詫びとご報告」が、11月8日付になっているが、実際は9日に出されたものではないかとの疑問も出ている。
エムグラントフードサービスの広報担当者は、取材に対し、こう説明する。「社長のツイッター発言は、
個人的な発信であり、事実関係のすべては確かめられていません。現時点ではお答えできることは
ありませんが、食中毒の原因とともに調査してホームページ上で来週中には報告します。店のお知らせに
ついては、今後は食中毒についても触れる段取りで進めています。サイトのお詫び文は、確かに11月8日に
出しており、指摘されたことは間違いです」(終わり)