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千葉・柏の高線量地:雨水蓄積し高線量 福島第1原発事故が影響
千葉県柏市根戸(ねど)の市有地で採取した土壌から1キロ当たり最大で27万6000ベクレルの
放射性セシウムが検出された問題で文部科学省は23日、現地調査を行い、
東京電力福島第1原発事故で放出された放射性セシウムを含む雨水が現場の側溝から外に漏れ出し、
土壌に染み込んで蓄積された可能性が高いとの調査結果を明らかにした。汚染土壌の投棄といった
人為的な要因は否定され、原発事故そのものの影響の広がりが示された形だ。
柏市は文科省と協議し、除染の方法を検討する。
文科省放射線規制室によると、最も空間線量が高かった地点のすぐ横で、深さ30センチ、
幅30センチのコンクリート製側溝の壁が幅0・5~1メートル程度破損・欠落していた。
側溝は雨水を流すために設けられ、現場から下流部分は市道に沿って掘られている。
普段、どの程度の流量があったか不明だが、上流部分に降った雨が集まって側溝を流れる際、
破損部分から漏れ出たとみられる。
この日の文科省の測定では、高線量の場所を覆っている防水シートをはがした際の
地表部の空間線量は、最大で毎時14・6マイクロシーベルト、地上1メートルでは
同約2マイクロシーベルトだった。防水シート周辺部の最大線量は同0・6マイクロシーベルトで、
その外側よりやや高かった。
調査結果について、中矢隆夫・同室長は「一般的に、雨どいの下の線量が高くなるように、
雨水が集まる場所では線量が高くなる傾向がある。似たような状況の場所は(首都圏で)他にもあると思う」
と述べた。また、放射性物質で汚染された土壌や焼却灰の投棄の可能性については「少ない」と話した。
市有地は、戸建ての市営住宅が95年に取り壊され、地元町会が広場として利用していた。
21日の市の測定では毎時57・5マイクロシーベルトの異常に高い空間放射線量を記録した。
政府の除染についての基本方針は、放射線量が毎時0・23マイクロシーベルト以上の場合は
年間被ばく量が1ミリシーベルトを上回る可能性があるとして除染対象になっている。
文科省の調査は当初24日を予定していたが、柏市が前倒しを要請し、23日に繰り上がった。【早川健人】
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