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◎TPPで議論開始を指示=群馬のコメ産地視察―首相(時事通信 10月10日(月)10時53分配信)
野田佳彦首相は10日午前、視察先の群馬県川場村で記者団に、環太平洋連携協定(TPP)への交渉参加問題について、
「早急に結論を得るのが従来の姿勢だ。政府・民主党内で議論を始めるように指示した」と明らかにした。
政府・民主党は11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議までに結論を出すことを視野に入れており、
首相の指示は意見集約を加速させる狙いがある。
首相は交渉参加について、「いつまでに、とは明確にしていないし、特定の結論を持っていない。結論ありきではない」とも強調し、
党内に根強い慎重論に配慮する姿勢を示した。
また、「農業を成長産業にするために、資本増強のファンドをつくるなど、いろいろ後押ししたい」と述べ、
生産から販売までを一体的に手掛ける6次産業化などに取り組む農業法人を支援する考えを示した。
首相は同日午前、コメのブランド化で実績を上げている川場村のコメの生産現場などを視察。
自らコンバインに乗って稲刈りを体験したほか、生産者らと意見交換。
この後、地元産品を販売する「道の駅」も視察した。