11/10/01 05:48:36.90 1RLYaxLr0
…。ちょっと出張している間にまたいい加減な結論になったなぁおい。
>>81-83
> 緊急時の「第1段階モニタリング」では、迅速さが要請されるから簡易にとりあえず1。
> それが落ち着いた「第2段階モニタリング」では正確さが要請されるから0.8。
手順はあってるけど理由が違う。
1だろうが0.8だろうが、「迅速さ」は変わらない。
>>84
> Gy=Svは緊急時の迅速性を重んじた姑息的な係数である。
ちがうちがうちがう!
「空気吸収線量[Gy]」、「人体各部位の吸収線量[Gy]」「人体各部位の等価線量[Sv]」、「実効線量当量[Sv]」、「1cm線量当量[Sv]」
をきちんと区別しないとだめ。
普通は空気吸収線量と空気カーマは区別しなくていい。
空気がどのくらい放射線のエネルギーを吸ってるかが「空気吸収線量」。
空気はどこも均質だから、これが「その空間の放射線の強度」と思っていい。
その放射線が、人体に当たってエネルギーを与える。これが「各部位の吸収線量」。
「皮膚の」とか、「甲状腺の」とか、「生殖腺の」とか、部位を前に入れないと意味が無い。
その各部位の吸収線量に「放射線荷重係数」をかけて、線種による細胞への影響の大きさを修正したのが「等価線量」
これも、部位を明記しないと意味が無い。
等価線量に「組織荷重係数」をかけ、人体全体で平均したのが「実効線量当量」。
これがヒトの健康への大きさを表す。
でも、たとえば放射線がある小さな線源から放射されてる時に、どのくらいの「実効線量」になるのかを考えるのは大変。
なぜかというと、「部位」依存があるから。
たまたま生殖腺の近くにあったりしたら大きくなるし、指の先なら別に気にならなかったり。
そこで、「リスク評価」という目的で作られたのが「1cm線量当量」。
当然、「実効線量」より多めにでるように作った。
モニタリングは「空間線量」を測るようにできてる。つまり「空気吸収線量」。これはその方が後々変換に便利だから。
で、人への影響を見る時には本来は上のように順番に求めるのだが、ショートカットして「空気吸収線量」から「実効線量」を一気に求める係数が「0.8」。
当然、その場所のγ線のエネルギーや体型、服装、姿勢、年齢などによって各部位の等価線量は変わるので、実効線量も変わる。
適当に近似して、おおよそ0.8になるだろうという話。
事故時はエネルギー分布が通常と変わるから大目の値である「1」を採用する。
エネルギー分布が確定して通常と同じなら0.8に戻してもいい。
そういう話が「モニタリング指針」に書いてある話。
ガイガーカウンタ・サーベイメータ・個人線量計等は普通「1cm線量当量率」を測ってる。[Sv/h]。
事故であろうとなかろうと、校正は同じだ。